頑張っている割に、成績が上がらない…
これは、子どもたちからよく聞くフレーズです。勉強を頑張る大きな理由の1つに、『成績を上げるため』というのがあるかと思います。
「成績」と「学力」の違い
「学力」が上がったとしても、「成績」は変わらないといったケースが存在します。比較する対象が違うのがその理由です。
今日勉強を頑張れば、昨日より出来ることが増えるわけですから、学力は上がっているとみなしてOKです。ただし、成績で考えると、周りも成長していることも考慮しなければいけません。
当然、成績を上げるためにはまず、学力を上げる必要があるというのは言うまでもありません。
始めの段階から「成績」を意識するリスク
冒頭に出てきたフレーズは、最初からいきなり成績を意識してしまっているケースです。この場合、良い結果に繋がらなかった時に、やる気が無くなってしまい、勉強が嫌いになってしまう可能性が高くなります。
学力を意識するとは
走るのに例えると、はじめは「順位」ではなく「タイム」を意識することがポイントです。昨日の自分のタイムを超えること。伸びている実感を得ながら、引き続き練習に取り組むこと。そうすることで、最終的に「成績が上がる」を自然と達成できるようになります。
学力を意識して勉強できているかを判断する基準の一つに、「学校で普段行われている小テストにどれだけ真剣に取り組んでいるか」があります。
小テストは内申点に関係ない、テスト範囲じゃないものも出るから効率が悪いなど、成績ばかりに目が行き、学力をつける(過去の自分を超える)ことをおろそかにしている子をよく見かけます。
保護者の方へ
「成績」と「学力」の違いを理解し、はじめは学力を上げるために注力することが、成績を上げるための最短ルートだと理解していただけたかと思います。
またこれは、昔からテストの結果の上下のみで判断するのが良くないと言われる理由にもなっています。
保護者の方には、過去できなかった問題ができるようになったかどうかという視点でお子さまを見ていただければと思います。きっとそれが一層の努力につながってくるかと思いますので、ぜひ実践してみてください。