e-sports(ゲームの世界)で生きていくための作戦

なりたいシリーズです。

全国的に少しずつではありますが、e-sportsを専門とした学科や部活を取り入れている学校が増えてきています。この流れはこれからも続くと予想されており、将来の選択肢の1つとなってきそうです。

今や、なりたい職業ランキングで目にすることが増えた「声優」も、以前は学べる学校も多くありませんでしたが、養成所含め目指すための環境は増えてきています。

とは言えまだまだ、将来の話をしたときに「e-sportsで生きていく」には、パワーがいるのが現実です。そこで、そこに生じる不安をどうすれば解消できるか、突き進んでいけるかを考えていきたいと思います。

タイトルは「e-sportsで生きていく」としていますが、そういった意味では「ゲームに関わる仕事で生きていく」という方がしっくりくるかもしれません。

目次

その1:e-sportsを学んだあとの進路

まずはそこから考えられる進路ですが、

  • プロゲーマー
  • 動画配信者
  • ゲーム関連(デザイン・音楽・グラフィック・翻訳)のクリエイター
  • ゲーム関連商品(PCや周辺機器・ヘッドホンやマイクなど)メーカー
  • e-sportsの大会運営、企画、宣伝などイベント関係
  • ゲーム紹介、販売促進、宣伝関係

などが想定されます。つまり、「e-sportsで生きていく」=「プロゲーマーになる」とは限りませんし、どちらかと言うとそこへ進むのは少数と考えられます。下の4つはクリエイター、メーカー、イベント企業、広告代理店など、昔からある職種ですね。

元々、興味があるからそこを目指すわけですから、学ぶ過程で関連する職業に興味がわく可能性が十分にあります。スポーツが好きな人がトレーナーやコーチ、スポーツ用品関係を志すのにも似ています。

その2:人が集まるものに本気で取り組めるか

「生きていく」という観点で言うと、どの進路にしても周りから興味を持ってもらったり、楽しんでもらう、期待してもらう必要があります。

プロゲーマーで言うと、大会で勝つことによるスポンサーへの利益が重要です。動画配信者であれば、そのゲームを世界中で知ってもらうための活動ができるかどうかがカギです。クリエイターであれば、多くの人を惹きつけるものを作らないといけませんね。大会を運営するためには、情報を告知し、たくさんの人に来てもらい、ゲームの紹介であれば、より楽しそうと思ってもらうために動画配信者へ仕事を依頼をするケース(案件依頼)もあるかもしれません。

これらは「ゲーム」というコンテンツを中心に、いかに多くの人が集まるかどうかに集約されます。

つまり、「e-sportsで生きていく」と考えたときに「ゲーム」に人々が熱狂するための行動ができればOK、とも言えます。

何もこれは特別なことでもなんでもなく、車・電化製品・生活用品・食品などあらゆるものがそうやって作られ、みなさんの元へ届けられています。売る商品だったり、そこに関わる人数の違いがあるだけです。調べてみると、世界のゲーム関連商品の消費者は37億人を突破し、関連商品含め、実際にそこにお金を多く使っている人だけに絞っても3億人いると言われているようです。

あなたが好きなものを、方法はなんであれ、多くの人に届けられることができれば良いわけです。

その3:大事なことをはき違えない

将来あなたが就職する企業は、進学先や大学の学科で決まるわけではありません。

文系の人がプログラマーになることは珍しくありませんし、理系の人が新商品の営業マンなんてことも普通です。勉強が苦手な人が学校の先生に、というのも聞いたことがあるかもしれませんね。

でもそれは、学んだ内容と職業の名前のイメージがズレているだけで、実際はものすごく活躍している人も多くいます。

「e-sportsで生きていく」ために、ゲームが上手にプレイできるかどうかはさほど重要ではありません。

面白いのが、ゲームが好きという人の中には、ゲームそのものよりゲームを進めるときに他の人とコミュニケーションを取るのが楽しい、というタイプも多くいて、そういった人向けのゲームは、やはり作り方も必要なものも変わってくることが分かります。

その4:自分に興味を持つ

もしあなたが「ゲーム」が好きだとして、そのゲームのどういった部分にハマっているのでしょうか。(バートルテストという有名な診断がありますので、興味があればやってみてください)

そのハマっている要因、熱中できる理由がまずは1つの強みとなります。そして、その2でも記載したように、それをどういった方法で周りを巻き込むことができるかを考えると、伸ばすべき能力も見えてきます。具体的に考えてみましょう。

バートルテストの診断結果の1つで、その3で出した「人とコミュニケーションを取るのが楽しい」というタイプの事を、「ソーシャライザー:社交家」と呼びます。あなたがもしそのタイプだとすれば、一人でもくもくとやるよりは、他のプレイヤーもいるゲームにハマる傾向にありますね。

ではそのプレイ中、あなたはどうやった立ち回りをしているでしょうか。

  • 率先して新しいことに挑戦し、その情報を周りにも共有してより楽しむ
  • チームみんなが楽しめるよう、輪を取り持ちながらコミュニケーションを楽しむ
  • 人が楽しんでいる所に飛び込み、自分もそこに参加してより盛り上げて楽しむ
  • 役割を理解し、周りをサポートして目標を達成することで楽しむ

などが考えられますが、①だと仮定します。その強みを言語化すると、

  • リスクを顧みず行動できる行動力や強い心がある
  • 他人をサポートするためにいち早く情報を集める能力が高い
  • 同じゲームでも別の楽しみ方を見つける視野が広い
  • なかなか人が気づけない所にまで目が行き届く観察眼を持っている

という風に考えることが可能です。これらの強みは、そのまま仕事をする上でもかなり役に立つ能力であり、活躍する場面は多くあります。④の場合でも、よりゲームを楽しむための製品を考え、そのメーカーを志すという方向性も十分に考えられます。

その5:ゲームで得た強み・自分の良さを現実に持ち込む

文字だけを見ると危険な思考に思えるかもしれませんが、「その4」で出てきた強みは、普段の生活でも活かすことができます。それを理解して、学生の間にそこを伸ばすことができれば、十分な成長と呼べます。

就職活動の面接でよく出てくるフレーズである「ガクチカ」(学生時代に力を入れたこと)でも、スラスラ回答できるでしょう。でもこれは、意識をしないと成長は鈍化しますし、強みまで持っていくことは難しくなります。

そのため、「e-sportsで生きていく」と本気で決めたのであれば、ここだけは死守しましょう。

また、方向性が決まってくると、どの企業で働きたいかも絞れてきます。その際に、もし仮に就職のしやすさがあるとすれば、どうしても偏差値が高い方がアドバンテージがあるという事実は忘れてはいけません。

おわりに

いかがでしたでしょうか。e-sportsと言っておきながら、どちらかというと進路指導みたいな内容になってしまいましたが、e-sportsでも他の方向性でも、努力すべき内容の「共通点」は多くあります。

自分が本当にそうなりたいと感じたのであれば、ぜひ一歩踏み出してみましょう。

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