意外と知られていないあるあるフレーズなのですが、
「塾に行かず、ちょっと自分だけで勉強をやってみたい」
という意見を、子どもたちから聞く事があります。
簡単に生まれた「やる気」を過信しない
「やる気」というフレーズは、教育業界に関わらず、学生から社会人まで、
幅広い人が日常的に使う言葉ですね。
- やる気が出ない
- やる気にさせて欲しい
- やる気さえあれば頑張れる(結果が出せる)のに
なんという便利な言葉でしょうか。
このやる気という言葉は、自宅での家族との会話から、学校での進路相談、
塾での面談時などでも、頻繁に飛び交っているイメージです。
「やる気」というのは、外部からのアプローチによって、確かに生まれます。
- テレビやYouTubeを見て、やる気になった
- 先生の一生懸命な話を聞いて、やる気になった
- テストの結果が良かったので(悪かったので)、やる気になった
- 周り(友達)が頑張っている事に刺激を受けて、やる気になった
などですね。
ここで注意してほしいのは、1点だけです。
やる気って、いつまで続く??
さっきまでやる気に満ち溢れていたはずなのに、寝て起きたらまたいつも通り、
なんてことはよくある事で、珍しくありません。そしてそれは、アナタのせいでも無かったりします。
※意思が弱いとか、根性がないとか、そんな悲しい話ではありません。
要するに、1回だけパッとやる気が出ても、それにはほとんど効果が無いという事です。
大事なのはやる気を出す事ではなく、やる気を継続させる事
「やる気」は自分以外の周りのチカラによって出させてもらって、
アナタはそれを継続させるための仕掛けを準備するとします。そのためにできる事としては、
- 勉強しなければならない空間に身を置く
- 課題を出してもらって、ノルマをこなす
- 勉強する曜日や時間帯を周りに公言して、約束をする
- 自分の頑張りを周りに見てもらって、評価してもらう
- テストや模試で結果を出す
など、仕掛けはたくさんあります。
当たり前の話ですが、自分のチカラでやるのであれば、この仕掛けを自分で用意する必要があります。
勉強自体が自分にとっては大変な事なのに、加えて仕掛けについても準備をしないといけません。
そうです。これが、塾がたくさん存在している理由の1つでもあります。
塾は勉強を教わる場所と思っている人が多いと思いますが、
実は、やる気の続く仕掛けをいかに子どもたちの性格に合わせて準備・実践できるか、
コチラの方が遥かに重要です。
やる気が出たときこそ
「成績を上げるためには勉強を頑張る必要がある」
これは紛れもない真実ですし、勉強は自分でやらないと効果がありません。
そして、勉強に注力するためには、それ以外の事は周りのサポートがあった方が良いに決まっています。
と考えると、やる気が出たときに、とりあえず全部自分でやってみる、というのは、
思っている以上にハードルが高い事と言うのは理解してもらえたでしょうか。
①やる気を出させてもらう
②やる気を継続させてもらう
この2つはもう周りに丸投げして、自分は勉強だけに集中!!!
これがやっぱり上手くいくコツです。
そしてこれも、「自分のチカラで勉強する」事に違いはありません。
やる気を過信せず、頼れる所は周りにしっかりと頼って、成長していきましょう。