中学受験の話題になると、よく一緒に出てくるワードですね。
※自宅でパパ・ママが先生となって勉強を教える事をパパ塾・ママ塾と呼びます。
賛否両論あるテーマとして、長年塾業界でも語られています。
よくある意見はこういったものです。
賛成意見
- 費用が抑えられる
- 親子のコミュニケーションが取れる
- 時間効率が良い
- 家庭学習の習慣がつく
反対意見
- ケンカになってしまう(つい怒ってしまう)
- 科目が絞られてしまう
- カリキュラムや計画立てで苦戦する
- 教えるだけになってしまう(宿題や理解度チェックを怠る)
イケア効果に注意
イケア効果という心理用語があります。既に出来上がった家具と、自分で作った同じ素材の家具を比較すると、自作した方に愛着が湧き、価値が高いと感じてしまう効果の事をそう呼びます。
パパ塾・ママ塾ではこれが起きがちです。
- 子どもたちの理解度に合わせて英単語テストを自作したが、全くやらずに他のことをしていた
- 苦手な単元を把握・対策し、それが予想通りテストに出たものの、解けなかった
- 受験に向けたスケジュールを立て、そのために自分の仕事や休みの予定を調整したうえで一緒に頑張ろうとしたのに、ゲームをしてサボっているシーンを見てしまった
それぞれどう感じますか。
なんでやってくれないんだ、せっかく教えたのに何故解けなかったんだ、こっちも色々と努力したのに、でしょうか。
きっと英単語テストができなかった理由はあるでしょうし、対策をしたのに解けなかったのは、演習量不足だけだったかもしれません。スケジュールは理解していたけれど、どうしても気持ちが入らなかったのかもしれません。
でもやはり、親だって人間です。気持ちが入っていればいるほど、感情が揺れ動くものです。ついそれでガッカリしたり、怒ってしまうキッカケになる可能性は十分にありますね。そうでなくとも、やはり身内には良かれと思って厳しく接してしまうのも、いつの時代も変わりません。
ハイブリッド(塾+パパ塾・ママ塾)がおススメ
NALUではオンライン自習室を併用することで、家庭学習の定着と量の確保を目指しています。
これは、勉強のしやすい環境があるだけでなく、人から見られることで生産性が上がるホーソン効果という心理効果を活用しています。
つまり、パパ塾・ママ塾では、子どもたちの頑張りをそれなりの注目度で見ていることが伝わるだけで効果を発揮します。
- 最近はどんな内容を勉強しているのか
- どこで苦戦して、どこは出来るようになったのか
- 勉強に必要な(手助けとなる)ものは準備できているか
- テストや模試のスケジュールを把握して声かけができているか
などが有効です。もちろん、その中で得意科目は指導してあげるなど、お互いに無理のない範囲でできると理想です。
似たような心理効果に、ピグマリオン効果という、「期待」することで良い結果を生みやすくするというものもありますが、過度な期待はプレッシャーになってしまい、失敗する事も少なくありません。
それに比べ、ホーソン効果は「注目」で効果を生むため、お互いにあまり負担なく進める事が可能です。
なんだかんだ子どもたちは嬉しい
自分の事で両親が喜んでいると、恥ずかしいから嫌だと照れ隠しのように言う子もいますが、結局はそれでマイナスになることはほとんどありません。でもパパ塾・ママ塾には落とし穴もある事を理解しておき、有効に活用できれば、やって損は無い事も明らかです。
また、中学生や高校生など、学年があがると教えられないから…、と本人任せになる方も増えてきますが、「注目」はできるはずです。
是非参考にしてみてください。